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iPS細胞由来軟骨組織を用いた
骨格組織損傷の治療方法の開発

​研究にご協力いただきありがとうございます。

このページでは2019年~2022年に京都大学医学部付属病院整形外科で実施した「同種iPS細胞由来軟骨移植による関節軟骨損傷の再生」臨床研究にご参加いただいた方に向けて研究の概要や提供いただいた試料・情報の種類について明記しております。

1.研究の対象

血液及び生検検体:

 2019年~2022年に京都大学医学部付属病院整形外科で実施した「同種iPS細胞由来軟骨移植による関節軟骨損傷の再生」臨床研究にご参加いただき、研究用途での試料の使用に関して同意をしてくださった方。

​​ 臨床研究中に採取した血液および生検検体(以下「本試料」という)につきましては、本臨床研究の主任である妻木範行が、現在所属する大阪大学大学院医学系研究科において、表題の研究(以下本研究という)を実施することとなりましたのでご案内いたします。

 本試料は、京都大学iPS細胞研究所で永続的に保存する旨、ご同意いただいておりましたが、本研究を実施するため、大阪大学大学院医学系研究科に搬送することになります。そして、論文等の成果発表後5年間、施錠可能なアクセス制限を設定した設備にて保管し、その後適切に廃棄することに変更となります。

2.研究目的・方法

 本研究の目標は、関節軟骨変性・損傷に対してヒトiPS細胞から分化誘導した軟骨組織の移植による再生治療を実現することです。そのために、臨床研究に供することが出来る、安全で有効なヒトiPS細胞由来軟骨組織を作る方法を開発することを目的とします。本再生治療の実現には産業化が必要で、そのために企業へ技術移転することを目指します。

 本研究では、本試料以外にも別の研究や診療において得られた検体等を活用しながら、京都大学iPS細胞研究財団から提供されるiPS細胞から軟骨を製造する最適な方法を確立します。製造した軟骨が安全であることは、様々な試験を実施して確認します。患者への移植に向けて、製造した軟骨を移植する際の術式を検討します。

 また、共同研究企業から研究員を受け入れ、修復メカニズムの解析や軟骨の製造方法の改良を行います。

 本試料は、移植した軟骨が体の中で軟骨らしい構造を保っていることを確認したり、移植した軟骨の機能の変化を調べたりするために用います。

 研究期間:研究機関の長の許可日~2032年3月31日

 

3.研究に用いる試料・情報の種類

 血液および生検検体

 <試料>将来的な研究用として採取した血液検体、臨床研究の観察機関に患者から採取された検体

 <情報>性別、年代等

4.外部への試料・情報の提供

​ 本試料の使用は大阪大学大学院医学系研究科の本研究に関係する者に限ります。さらに外部へ提供することはありません。

5.研究組織

 大阪大学大学院医学系研究科 妻木範行

 京都大学iPS細胞研究所 戸口田淳也

 京都大学医学部付属病院 松田秀一

 旭化成株式会社 中薗修

 京都大学iPS細胞研究財団 高須直子

6.お問い合わせ先

 本研究に関するご質問等がありましたら下記連絡先までお問い合わせください。

​ 照会先及び研究への利用を拒否する場合の連絡先

 住所:〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2

 TEL:06-6879-3321

 担当者:大阪大学大学院医学系研究科生化学・分子生物学講座 島伸行

 研究責任者:大阪大学大学院医学系研究科生化学・分子生物学講座 妻木範行

​ 研究代表者:大阪大学大学院医学系研究科生化学・分子生物学講座 妻木範行

血液および生検検体(2019年~2022年): 研究
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